検索の種類とコツ
この記事では、情報の調べ方について説明します。
私が普段から行っている方法に加えて、手元の資料を参考にして追記しました。
今後も必要に応じて随時追加・更新していく予定です。
本記事では次のような構成で説明をしていきます。
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検索の種類
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自宅で検索
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図書館で検索
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検索のコツ
- その他
1.検索手法の種類
一口に検索すると言っても、ざっくり2つに分けられます。
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ネット検索
普段からよく使う検索手法ですね。大抵の情報はここで検索すれば出てくると思います。ただ、うまく工夫をしないと、情報量0の量産記事などがひっかかてしまうため、適切に検索するには少し労力がかかります。 -
資料検索
何か書籍や論文等の資料を探すときに、図書館やデータベース等の資料検索をする場合ですね。利用できる図書館やデータベースによって、蔵書数や種類に差が出てしまうのは辛いところ。
手早くほしいときはネット検索、しっかりとした情報を知りたいときは資料検索といった使い分けをしているのが大抵だと思います。なんとなくで使ってるこの2つの検索、実は検索サイトの使い分けや工夫をすることで、これまで以上に様々な情報を手に入れることができます。
2.自宅で行える検索手法
この章では、自宅から利用可能な検索サービスを紹介します。各サービスとその使い方のリンクも掲載していますのでご活用ください。
Google検索
大抵の人が良く使う検索エンジンですね。ヤフーとか他のエンジンを使っている人もいるとは思いますが、私がGoogleエンジンを普段使いしているので、WEB検索はこれしか扱いません。
Googleブックス
同じくGoogle社が提供する世界中の書籍の全文検索が可能なサービスです。一部の書籍は電子書籍として閲覧可能です。また、提携している大学図書館が、一部の蔵書をGoogleブックスを通して、全文公開しているケースもあります。
Google Scholar
同じくGoogle社が提供する世界中の論文を検索・閲覧できるほか、引用関係の追跡も可能な被引用論文*1を参照することができるサービスです。論文は有料ジャーナルでの公開が多いため、必ずしも閲覧できるわけではないです。しかし、やみくもに探すよりは早いですし、被引用論文を参照することができるので、最新研究まで辿ることができます。
国立国会図書館サーチ (NDLサーチ)
国立国会図書館が提供する図書検索サービスです。国立国会図書館の所蔵資料や後述の国立国会図書館デジタルコレクションだけではなく、連携している全国の図書館の所蔵資料も一緒に検索できます。更に地域の図書館を設定することで、その資料が登録した図書館に所蔵されているかを表示してくれます。この機能は「カーリル」という全国の図書館横断検索サービスを利用しているため、貸出情報も一緒に表示してくれます。
利用者登録をすることで、後述のデジタルコレクションの閲覧や資料の複写申請、お気に入り登録とその整理が可能になります。
国立国会図書館デジタルコレクション
同じく国立国会図書館が提供するデジタルコレクション専用の検索・閲覧サービスです。前述の国立国会図書館サーチとの大きな違いは、全文検索ができることです。全文検索ができるので、タイトルや分類では分からないけど、実は目的の情報が書かれている資料を見つけ出すことができます。資料公開区分が、誰でも・利用登録者・館内限定の3つに分かれており、誰でも・利用登録者の2区分については、自宅のPCから閲覧することができます。また、ページ制限がありますが、PDFファイルとしてダウンロードすることも可能です。
個人向けデジタル化資料送信サービス|国立国会図書館―National Diet Library
レファレンス協同データベース
同じく国立国会図書館が提供するレファレンスのデータベースです。国立国会図書館が全国の図書館と協同で構築・運営しています。過去に図書館利用者が図書館に相談した調べものについての結果が数多く載っています。質問とその回答だけではなく、回答を出すために用いた参考文献や調べ方について載っています。後述するリサーチ・ナビと合わせて調べることで、より効率よく資料を探すことができます。困った時や図書館に相談する前に、こちらを見てみるのがおすすめです。
CiNii Research
国立情報学研究所(NII)が提供する各種論文やデータ、博士論文の検索ができるサービスです。最近はオープンアクセス*2の論文などが増えているため、PDFファイルで閲覧できる場合が多いです。閲覧先のリンクがない論文などは、他の検索サービスを使用して、掲載されている収録先の論文雑誌を検索・閲覧することができます。
J-STAGE
国立研究開発法人科学技術振興機構が提供する日本の学術情報を検索、閲覧ができるサービスです。一般公開されている情報も多く、全文検索もできるため便利です。但し、国立国会図書館デジタルコレクションと違って、どの位置にその単語があるかまでは表示されないため、PDFファイル上で再検索するか、全文読む必要があります。古い時期の論文雑誌は読めることが多いです。
dlib
ディープ・ライブラリープロジェクトが提供する専門図書館の横断検索サービスです。全国各地にある、特定分野や種類に特化した専門図書館の蔵書を、横断して調べることができます。
e-GOV
国が提供する各種資料を網羅的に調べることができるサービスです。また、各種電子申請の入り口にもなっています。統計や白書、行政文書などから、国土地理院の地図まで幅広く提供されています。また、後述する国立公文書館に収蔵されないような資料も検索することができます。一般公開されていない資料もありますが、その場合は開示請求を行いましょう。
e-GOV法令検索
同じく国が提供する法令を検索できるサービスです。現行の法令を調べることができます。また、いつ改定されたかの履歴も知ることができます。
国立公文書館デジタルコレクション
国立公文書館が提供する、国立公文書館に所蔵されている公文書を、検索・閲覧・申請することができるサービスです。検索で出てきた資料は、一般公開・館内限定・申請が必要なものと3つの公開区分があるため、閲覧する場合は注意する必要があります。
新書マップ4D
NPO法人連想出版が提供する新書に特化した検索サービスです。日本で出版された新書を全て網羅しているわけではないですが、500以上のテーマに該当する新書を検索することができます。
このサービスでは、テーマ別に新書が並べられた本棚を眺めながら探すことができます。また、キーワードから連想されるテーマを直感的に探すことで、そのテーマに該当する新書を探すこともできます。新書限定ですが、特定の分野やテーマに入門するはじめの一歩として活用することができます。
JIS検索
経済産業省が提供する日本産業規格の検索・閲覧ができるサービスです。日本産業規格の閲覧のみができ、印刷などはできません。
インターネットのウェブアーカイブ
世界中のウェブ情報を代表とするさまざまなデジタル情報をアーカイブしているサービス群です。過去に存在したWEBページを見ることができます。また、更新される前のページも閲覧できるため、公開期限や操作ミス等により閲覧できなくなった場合や、サービス終了などにともなって閲覧できなくなったWEBページを閲覧するのに便利です。
WARP
国立国会図書館が提供する日本国内のウェブページのアーカイブサービスです。
主に国内の公的機関の過去のウェブページを閲覧することができます。
HathiTrust Digital Library
複数の米国大学図書館が協同して公開している電子図書館サービスです。
Gallica
フランス国立図書館が提供する電子図書館サービスです。資料数の合計が1000万件を超えており、全文検索も可能です。
3.図書館で行える検索手法
この章では主に図書館が契約していることが多い各種サービスについて紹介します。各サービスごとに使い方のページのリンクを貼りましたので、ご活用ください。
こちらの東京都立図書館のウェブページのように、各図書館のホームページには利用可能なサービスについて記載があります。
そして、大学生であれば所属大学の大学図書館で各種サービスを利用することができます。また、卒業した大学の大学図書館も利用することが可能です。訪問前に大学図書館のホームページで利用方法を確認してから訪れましょう。
規模の大きい図書館程、利用できるサービスの数が異なります。これらサービスを中心に使いたい場合は、国立国会図書館や都道府県立図書館、大学図書館のいずれかに訪問しましょう。
そして、居住地だけではなく、勤務先や就学先がある自治体の図書館も、居住地と同様に利用することができます。勤務先や就学先が居住地と異なる方は、ぜひ活用しましょう。
余談ですが、放送大学の大学生であれば、自宅から各種サービスにアクセスすることが可能です。大学生ではない、大学を卒業していない方でも、放送大学を活用するという手段をとることができます。
各種新聞社が提供するデータベース
大手新聞社が各社それぞれ提供する新聞記事のデータベースです。過去の記事について調べることができます。国立国会図書館が契約している新聞記事データベースの内、1社ぐらいはどこの図書館でも契約していると思います。
J-dreamⅢ
ジー・サーチが提供する科学技術文献情報のデータベースです。正直、使い方がよくわかりません。まぁまぁお金はしますが、簡単に閲覧できない論文や記事の複写申請を行うことができます。
雑誌記事索引データベース ざっさくプラス
明治~昭和前期にかけて出版された雑誌記事の索引を検索するサービスです。目的の記事が収録されている雑誌は、別途他のサービスで収蔵先を調べる必要はありますが、CiNiiとNDLに掲載されているかは、一緒に表示してくれます。なお、契約している図書館でしか使えないです。
MagazinePlus
海外も含めた様々な雑誌や論文などの索引を検索するサービスです。こちらも閲覧するには別途検索する必要があります。こちらも契約している図書館でしか使えないです。
4.検索のコツ
この章では検索のコツについて紹介します。たくさんの検索サービスを知ったからと言って、必ずしも欲しい情報に辿りつけるわけではありません。むしろ、これらのコツを上手く使うことで、素早くほしい情報を見つけることができます。
詳細検索
各種検索サービスには詳細検索があると思います。実はGoogleエンジンにも詳細検索はあります。詳細検索は欲しい情報が含まれている検索結果の範囲を絞り込むために使用します。適当に検索して該当資料が1000以上出てきたとき、こんなにも目を通さないといけないのかと尻込みしますよね。この全部目を通す労力を少しでも軽減してくれるのが、詳細検索になります。どの項目がどのような役割を持つのかは、各検索サービスの使い方を見てください。微妙に違ったりする場合があるので注意です。
また、AND検索、OR検索、NOT検索についても知っておくと便利です。ここでは詳細を省きますが、NOT検索をすることで、目的外の資料やWEBページを検索結果に表示させないようにすることができます。例えば、「いかがでしたか」で締めくくられる情報量0の量産WEBページなどを除外できます。
Googleエンジンの場合、更新された時期やドメイン、拡張子、地域や言語を絞り込んで検索することもできます。pdfファイルのみ調べることができますし、TwitterやYouTubeのURLをドメインに指定することで、TwitterやYouTube内の検索機能より詳細に検索することができます。下記サイトが参考になります。
【Google検索】厳選テクニック10選!|検索のコツをつかんで業務効率化
件名標目
国立国会図書館サーチだと、書誌情報に「件名標目」という項目があります。(他の検索サイトでも似たような項目があると思います。)
これは、その書籍に関係した語句が登録されており、同じ語句が登録された資料をここから探すことができます。そのため、タイトルに検索キーワードがなくても見つけ出すことができます。また、検索に使用するキーワードの参考としても使えます。
キーワード
キーワードによって表示される資料が変わってきます。そのため、複数のキーワードを変えながら検索しましょう。特に日本語以外の文献を調べたいときは、一度調べたい単語の訳を調べてから、検索画面に打ち込むのが良いです。他のキーワードがわからないときは、検索結果に表示されている資料タイトルを参考にしたり、類義語で調べたりしましょう。AIに相談するのも1つの手です。この場合は、調べたい内容とすでに調べたキーワードをAIに教えたうえで、他の単語を考えてもらうのがいいと思います。また、キーワードが漢字だと、旧字体などは検索されないケースもあります。そのため、ひらがなで検索すると一緒に出てくることがあります。
また、古い文献でOCRによる全文検索を行う場合は、単語内の文字順を左右逆に入れ替えると、
検索するときは、どのようなキーワードを用いるかを良く意識しましょう。
調べ方を探す
この情報をどのように調べたらいいかわからないという時は、リサーチ・ナビやレファレンス共同データベースを参照しましょう。こちらにはどの資料を始めに当たった方がいいのかや、調べ方について書かれています。
レファレンス
レファレンスとは、図書館に調べものの相談をすることを言います。図書館のホームページに利用方法が書かれているので、確認してみてください。利用する前にレファレンス共同データベースで事前に類似の事例がないかや、AIを用いて調べたいことの整理をするとスムーズに進みます。また、すでに調べた資料のリストがあると、司書の手間が省けるので、忘れずに持っていくとよいでしょう。
5.その他
図書館の連携
全国の図書館は大抵の場合、国立国会図書館と連携しています。また、その地域一帯の図書館同士も連携していることが多いです。連携している図書館の所蔵資料を、最寄りの図書館に取り寄せて閲覧することができます。この申し込み方法についても図書館のホームページに記載されているので、利用前に確認しましょう。
AIの活用
最初に大まかなまとめを閲覧したい場合には、OpenAI の Deep Research や、Grok, Microsoft Copilot などの自動で情報収集・要約をしてくれるサービスを使用するとよいでしょう。これを繰り返すことで、欲しい情報に対する解像度が高まり、自ら検索するときに効果を発揮します。
おすすめの流れ
自宅での検索はNDLサーチ→CiNii Researchの順で調べるとよいでしょう。これらでヒットしない場合や、自宅で閲覧できない資料、新聞や雑誌記事を調べる場合は、図書館に行きましょう。
図書館に行く場合、可能であれば東京都と京都府にある国立国会図書館に訪問しましょう。一部大学図書館を除いて、一番各種データベースのサービスが充実しているからです。難しいようであれば、在学・卒業した大学の大学図書館や、都道府県立図書館を検討しましょう。これでも難しい場合は、最寄りの図書館(できれば中央図書館)に訪問しましょう。貴重なデータベースのサービスは利用できませんが、国立国会図書館の資料を取り寄せることができます。また、司書が検索するとすんなり目的の資料が出てくる場合もあります。
日常的な疑問や作業の困りごと、TipsをTwitterやYouTubeで探すときなどは、Googleエンジンの詳細検索を使用するといいです。TwitterやYouTubeをGoogleエンジンで調べる理由は、TwitterやYouTubeの検索アルゴリズムの影響を除外して検索できるからです。特にYouTubeは、YouTube側がおすすめしたい動画が検索結果に表示されるので、効果は絶大です。